インターネットへの接続

インターネットの基本的なしくみを知りたいです


コンピューター同士を世界規模でつないだものです

コンピューター同士を接続してできた通信網を「ネットワーク」と呼びます。プロバイダーや企業、大学などのネットワーク同士がそれぞれつながり、世界規模のネットワークとして実現したのが「インターネット」です。

また、インターネット上で公開されている文章の1つが「Webページ」です。

それぞれのWebページにはURL(インターネット上の住所)が割り振られており、これを指定することで閲覧できます。

インターネットを利用すれば、日本国内はもとより、海外の人と通信したり、世界中に情報を発信したり、情報を収集したりといったことが簡単にできるのです。

なお、家庭や職場、学校など、同じ建物の中にあるコンピューター同士をつないだネットワークをLAN(ラン)といいます。

インターネットを始めるにはどうすればいいの?


回線事業者・プロバイダーと契約し、機器を接続・設定します。

インターネットを始めるには、インターネットに接続するための回線と、インターネットへの接続サービスを提供しているプロバイダーとの契約が必要です。契約・工事が終わると接続に必要な機器が送られてくるので、機器とパソコンを接続して、インターネットを利用できるようにパソコンを設定します。

インターネット接続に必要な機器は?


接続回線によって異なります。

インターネットに接続するために必要な機器は、接続回線によって異なります。FHHT(光回線)の場合は光回線終端装置やVDSLモデムが必要です。ADSLの場合は、ADSLモデムと、電話とインターネットとの両方を利用するための分配器(スプリッタとも呼ばれます)が必要です。CATV(ケーブルテレビ)の場合は、ケーブルモデムと分配器が必要です。また、回線終端装置やモデムとパソコンを接続するためのLANケーブルも必要です。なお、複数のパソコンを同時にインターネットに接続する場合や、無線で接続する場合にはルーターが必要です。通常、回線業者から貸し出される接続機器にはルーター機能が搭載されていますが、搭載されていない場合や、無線LANを利用する場合は、別途購入が必要です。

インターネット接続の種類とその特徴は?


FTTHやADSL、CATVなどが一般的です。

インターネットの接続にはいくつかの方法があり、接続方法によって通信速度や料金などが異なります。接続方法には下表のようなものがありますが、現在主流になっているのはFTTHやADSL、CATVなどのブロードバンド接続です。

なお、下表の最大通信速度とは、インターネットへ接続してデータ通信を行う際の理論上の最大値で、実際の通信速度はそれよりも遅くなります。

また、契約内容によっても変わってきます。単位の「bps」は、bits per secondの略で、1秒間にどれだけのデータ通信ができるかを表しています。

通信速度が速いとWebページの表示や電子メールの送受信などが短時間で済むというメリットがあります。

また、ノートパソコンやタブレットPC、モバイルノートなど、持ち運びができる端末を使って、外出先でインターネットを利用するには、モバイルデータ通信サービスを利用します。

●インターネットへの接続方法と特徴

プロバイダーはどうやって選べばいいの?


料金形態やサービスの内容を考慮しましょう。

プロバイダーを選ぶときには、接続方法(ADSLやFTTHなど)や利用料金、提供しているサービスなどを検討して自分の目的に合ったものを選びます。利用料金については月額料金を検討するのはもちろんですが、プロバイダーによって初期費用無料、月額料金〇ヶ月無料、回線の工事費用負担といったキャンペーンを実施している場合があるので、これらをうまく活用するとよいでしょう。

また、ホームページスペース、IP電話(電話回線の代わりにインターネットを利用して通話を行うサービス)、映画や音楽の配信サービスなど、提供しているサービスはプロバイダーによって異なります。

IP電話は同じプロバイダー同士なら無料で通話ができるので、よく通話する相手がいる場合は、その相手と同じプロバイダーを選ぶとよいでしょう。

これらの要素を検討し、どのプロバイダーにするかを決めたら、プロバイダーへの入会手続きに進みます。

外出先でインターネットを使いたい!


モバイルデータ通信サービスを利用します。

外出先でインターネットを利用する場合は、ノートパソコンやタブレットPC、モバイルノートなど、Wi-Fi(無線LAN)に対応している端末を使って、モバイルデータ通信サービスを利用します。モバイルデータ通信とは、スマートフォン(テザリング機能付き)、公衆無線LAN、モバイルルーターなどを使用して、無線でインターネットに接続することです。通信速度は、自宅などで利用する光回線ほど高速ではありませんが、一般に数十Mbpsの速度で通信が可能です。モバイルデータ通信を利用するには、自宅などで利用する回線とは別に接続機器を購入したり、通信事業者に申し込みをする必要があります。

●主なモバイル接続の種類

複数台のパソコンをインターネットにつなげるには?


Wi-Fiルーター(無線LANルーター)を使いましょう。

家庭や職場などの比較的狭い範囲でパソコン同士をつないだものをLANといいますがLANを構築するには「ルーター」が必要です。ルーターには、LANケーブルを利用する有線LANルーターと、電波を利用するWi-Fiルーター(無線LANルーター)があります。

Wi-Fiルーターを利用すると、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末やデジタル家電、ゲーム機などのさまざまな機器を電波の届く範囲で自由につなげることができて便利です。現在は無線LANが主流なので、基本的にはWi-Fiルーターを導入すればよいでしょう。

Wi-Fiルーターの選び方を知りたい!


部屋の広さや規格で選びましょう。

Wi-Fiルーターを選ぶポイントは、部屋の広さと対応する規格です。メーカーのWebページや、販売されているルーターの外箱を見ると、推奨する部屋の広さが記載されているので、参考にしましょう。Wi-Fiは規格によって周波数と通信速度が異なり、現在「IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad/ax」の7種類があります。名ty日のアルファベットが右のものほど新しい規格で、「11ax」が最新の規格ですが、対応製品も少なく、値段も高価です。現在の主流は「ac」で、対応製品も豊富です。

IEEE802.11の各規格には下位互換性があるので、より新しい規格の製品を選んでおけば、古い規格にしか対応していない機器からでも接続できることを覚えておいてください。

忘れがちなのが、光回線終端装置とWi-FiルーターをつなぐLANケーブルの存在です。いくらWi-Fiルーターの通信速度が速くても、古い規格のLANケーブルをつなぐと、想定した速度が出ない可能性があります。通常は、カテゴリ5e(1Gbps)以上を選べば問題ありません。

インターネット接続中に回線が切れてしまう!


いろいろな原因があります。

インターネット接続中に頻繁に接続が切れてしまう場合、その原因はいくつか考えられます。原因に応じて対処してみましょう。

・パソコンと接続している光回線終端装置やADSLモデムの不具合が考えられます。この場合は、プロバイダーに連絡して、機器を交換してもらうとよいでしょう。

・パソコンのLANポートとルーターなどの接続先のLANポートとの相性が悪い可能性があります。この場合は、LAN ケーブルを取り替えると解決する場合があります。

・LANケーブルや光ケーブルの損傷も考えられます。この場合は、ケーブルを取り替えます。

・光回線終端装置やルーターに不具合が起こる場合があります。光回線終端装置、ルーター、パソコンなどの電源を切って、少し経ってから電源を入れなおしてみましょう。

・オンラインゲーム中にインターネットの回線が切れることがあります。この場合は、そのゲームに多数のアクセスが集中してしまい、サーバーに大きな負荷がかかってしまったことが原因と考えられます。少し時間をおいてみましょう。

・無線ルーターやパソコンの近くに電化製品があると、家電からの電波が接続に影響を与える可能性があります。また、タコ足配線も避けましょう。

ネットワークへの接続状態を確認したい!


<ネットワーク>アイコンで確認できます。

ネットワークへの接続状態は、タスクバーの<ネットワーク>アイコンで確認できます。タスクバーの通知領域にある<ネットワーク>アイコンが  マークになっている場合は、ネットワークに正しく接続できていません。「LANケーブルが抜けている」「モデムやルーターの電源が落ちている」といった理由が考えられます。

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